もう一度、メディアリレーションズ
4月。
日本中が薄ピンク色に染まる、この季節が一番好きです。
桜の花びらが舞う青空の下で大きく深呼吸してみると、何か新しいことが始まってきそう、春はそんな気持ちにさせてくれます。
この春、私たちWORKING FOREVREはPRの原点に立ち返り、いま再びのメディアリレーションズを強化します!
社会が大きく揺れ動いたコロナ禍を経て、AIの進化や情報のあり方の変容など、広報・PRの役割や手法もまた大きくシフト。広報の未来についていろいろ考えている中、新しい変化を柔軟に受け入れ進化していくことはもちろん大切だけれど、どんなに時代が変化しても変わらないものもあるのだということに気づきます。
変わらないもの。それは、「人と人との信頼関係」に根ざした、丁寧なコミュニケーションかもしれません。ずっと当たり前のように捉えていたメディアリレーションズという活動に、「誠実さ」や「丁寧さ」がより必要な時代でもあるのだと改めて感じています。そこで、今ふたたび、メディアリレーションという広報の基本を見つめ直し、人と人、情報と社会をつなぐ広報の力を、再構築していきたいと思っています。
企画の斬新さや機を捉えた発想はもちろん重要です。それらをもちろん大切にしながらも、目先の成果にとらわれすぎない、本質的な広報の在り方を見つめ直しながら、いま再び力強く前進していくことの大切さを実感しています。
一時的な話題性や露出だけを追うのではなく、ブランドの価値を社会とどう共有していくか。そのために、どんな「語り方」をし、どんな「届け方」をするのか。広報・PRの役割は、企業や人の「想い」を形にして、社会との正しい接点を築いていくこと。
“信頼できる人と人の関係性”。これは、どんなに時代が変わっても、広報にとって大きな資産であり続けるもの。情報が氾濫し、情報発信の手法が多様化する時代で、あっという間に広がっていく時代だからこそ、メディアとの丁寧なコミュニケーションは、これからの時代にこそ、改めて大きな力になると感じています。
私たちPR会社とメディアとのコミュニケーションの在り方も大きく変わりました。電話や対面でのやりとりが難しくなり、文字だけでは伝えきれない温度やニュアンスが伝えづらい距離感の中で広報を展開していかなければいけない厳しい時代でもあります。
でも、だからこそ、今は本当の意味での信頼できるメディアリレーションを見直し、構築し直し、強化していくチャンスの時代でもあると思うのです。
自分がこの仕事を始めたばかりの駆け出しの頃、知識もネットワークもなく、ただただ無我夢中でメディアリレーションズを全くのゼロからひとつひとつ積み上げていった日々を思い出します。感性や波長の合うメディアの方々と出会い、つながり、対話していくことで、たくさんの視野や世界が広がっていった高揚感を感じながら生き生きと楽しく一心不乱で毎日を駆け抜けていたものです。
新しい人、新しい世界に飛び込みながら、自分の世界が広がっていくことの楽しさを、そう、新人のような気分でもう一度、今こそ、あの頃の“ゼロ”の気持ちに立ち返って、まっさらな心で、良質なメディアリレーションを築いていく気持ちが、PRの世界では何より忘れてはいけないことなのでは、と、桜吹雪が舞う青空を見ながら思う今日この頃です。
P.S.
私たちと一緒にこの春「もう一度、メディアリレーションズ」大作戦に参加したいPR乙女の皆様、大募集中です☺
この記事を書いた人は・・・
西澤 朋子/TOMOKO NISHIZAWA
株式会社WORKING FOREVER 代表取締役/PRプランナー・ディレクター
埼玉県出身。国内・外資・大手PR代理店を経験後、2018年独立。株式会社WORKING FOREVER設立。企業や団体の広報・PR活動プランニング・コンサルティングをはじめ、広報部の立ち上げや広報部員の育成も行う。企業とともに二人三脚で広報課題に取り組む。人と話す、社長と話すが信条。
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